◆第1回アイルランドT・G2(10月12日、東京競馬場・芝1800メートル、良)
第1回アイルランドT・G2は12日、東京競馬場の芝1800メートルで行われ、4番人気の
ラヴァンダ(岩田望)が8度目の挑戦で重賞初制覇。初代女王に輝き、エリザベス女王杯(11月16日、京都)への優先出走権を獲得した。
テンよし、中よし、しまいよし。
ラヴァンダは好スタートを切ると、道中のリズムもバッチリ。外に持ち出された直線はジワジワと前に迫り、最後は半馬身差をつけて待望のタイトルを手にした。岩田望は「道中からすごく雰囲気良く進められていた。プラン通りの競馬ができたと思います」と完璧な競馬に胸を張った。
今回が11戦連続13度目のコンビ。癖も強さも知り尽くす鞍上は「改めてすごくレースセンスのいい馬だと感じました。この馬の走りができたらG1でも通用すると思っています」と言い切った。
中村調教師は「距離の問題もあるので考えさせてもらいたい」とエリザベス女王杯出走には慎重姿勢。ただ、栄えある初代女王の話題になると、「アイルランドは昔、研修で行っていて縁があるので良かったなと思います」と笑顔の花を咲かせた。(西山 智昭)
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ラヴァンダ 父
シルバーステート、母ゴッドパイレーツ(父
ベーカバド)。栗東・中村直也厩舎所属の牝4歳。北海道新冠町・森永聡氏の生産。通算16戦3勝。総獲得賞金は1億6449万円。重賞初勝利。馬主は森永聡氏。