「秋華賞・G1」(19日、京都)
丹内祐次騎手(39)=美浦・フリー=は先週までに81勝を挙げ、全国リーディングは7位、年間勝ち星も昨年の70勝を既に更新してキャリアハイの成績を残している。意外にも秋華賞は初騎乗だが、オークス4着の
パラディレーヌとのコンビで臨む。
「いやぁ、G1のほとんどは初騎乗ですよ。今年はありがたいことに、たくさん乗せていただいているけどね」と控えめに笑う。年間のJRA・G1騎乗はここまで7レースの今年が自己最多。これも初騎乗となる天皇賞・秋では、
ソールオリエンスと初コンビを組むことが決まっており、さらにG1の騎乗数は増えていくはずだ。
パラディレーヌは秋の始動戦となったローズSこそ8着に終わったが、ゲートで立ち遅れて本来の力を出せなかった。「オークスでは上位馬とそんなに差は感じなかった。乗り難しくないからゲートだけ」と巻き返しへ意欲を示す。22年目でのG1初制覇なら、楠孝志(90年マイルCS・
パッシングショット)、石橋守(06年皐月賞・メイショウサムソン)と並ぶ記録。悲願達成へ、秋の京都で大輪の花を咲かせる。