ノーザン
ファーム・
ミックスセール2025(主催・ノーザンホースパーク)が21日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われ、当歳馬と繁殖牝馬が上場された。4年目を迎えた当歳
セッションは「デルフィニア2の2025」が当セール過去最高額となる4億6000万円で落札されるなど、上場66頭が完売する大盛況だった。
ノーザン
ファーム副代表の吉田俊介氏が「びっくりするばかり」と驚きを隠せなかった値をつけた「デルフィニア2の2025」は、半兄が今年のシンザン記念を勝った
リラエンブレム(父
キズナ)。全兄は昨年のセレクトセール1歳で、5億9000万円の同セール歴代2位の値をつけ、今週末の京都でデビューが予定されている
エムズビギンという期待の良血だ。
昨年出たセールの高額落札記録を1億7000万円も更新。購買者のルイビルレーシングは「
カルタエンブルハーダの2025」(2億2000万円)と合わせ、今セール1、2位の高額馬ゲットとなった。
落札総額は43億4200万円。過去最高だった昨年の35億5500万円を大きく上回った。「セレクトセールのほかに、競馬の
カレンダーのなかに
ミックスセールが定着してくれていると感じる」と手応えをにじませた吉田氏。セール出身馬のさらなる活躍に期待していた。(戸田 和彦)
藤田晋オーナーは3.8億円で3頭購入
○…「ウマ娘」で知られるサイバーエージェント社長の藤田晋オーナーは、1億円超え2頭を含む計3頭を計3億8000万円で購買した。17年の日本ダービー馬
レイデオロを半兄に持つ「
ラドラーダの2025」は1億5000万円(牡、父
スワーヴリチャード)、母が米G1馬の「
マラクージャの2025」は1億8000万円。この日は会場に姿を見せなかったが、7月のセレクトセール2日間で22億円をつぎ込んだ大物馬主が存在感を示した。
◆ノーザン
ファーム・
ミックスセール出身の主な活躍馬 22年の“1期生”
サトノカルナバルが24年函館2歳Sを制し、同セール初の重賞ウィナーに。今年に入り
リラエンブレムがシンザン記念、
ショウヘイが京都新聞杯で重賞を勝ち、
エムズを含む3頭が日本ダービーに出走した。