滞在中の栗東で順調な調整ぶりをアピールしたエネルジコ(左)=撮影・石湯恒介
「菊花賞・G1」(26日、京都)
新潟記念2着から臨む
エネルジコは22日、滞在中の栗東CWで最終リハを行った。年長馬を前に見ながらスタートを切ると、ラストまで軽快な脚取りで悠々と1馬身半先着した。デビューから無傷の3連勝で青葉賞を制したものの、態勢が整わずダービー出走は断念。ようやくたどり着いた最後の1冠で、その能力を存分に発揮する。
3週連続となる栗東CWでの追い切り。
サルサロッサ(6歳障害オープン)を後ろから追い掛け、直線で内に進路を取ると、楽な手応えのままあっさりとかわした。セーブ気味ながら6F83秒5-37秒3-11秒3のタイムで1馬身半先着した。
以下、高柳瑞樹調教師との一問一答。
◇ ◇
-前走の新潟記念を振り返って。
「いいレースはできたのかなと思いますね。
スピード、能力がすごくある馬です。(今回も)その力を出せればという感じです」
-中間は栗東滞在で調整してきた。
「前回を使った後に放牧に出た。ダメージがあったので、何とかケアしながら間に合ったかなという感じで入厩。そこからすぐに栗東に運んだのですが、やはり環境の変化は多少感じていたようで、エサもちょっと上がり気味でした。それでも、今は慣れていつも通りの感じかなと思います」
-1週前追い切りにはルメールが騎乗。
「もともと普段は歩様が硬かったり、まだ中身もしっかりしていないところがあるので、健康な状態で出走に向かっていくのが一番ですね。ルメール騎手も競馬、調教にも乗ったことがあるので、変化、その時と比べてどうだったかを確認してもらいました」
-そこからの最終追い。雰囲気は。
「追い切り自体は大丈夫だったかなと思います。ダメージをすごく引きずる馬なので、追い切りもそうですし、競馬もそうですが、その後の変化を見ながら、健康状態を保って競馬に持っていきたい」
-週末は雨予報も。
「あまり重くない方がいいと思います」
-今回は初めての右回りになるが。
「たまたま左回りしか走っていなかっただけですね。馬の
バランスは正直あまり良くないので、右左の差は出てくると思いますが、それがいいかどうかは調教レベルでは分かりません」
-距離を含めての見通しを。
「折り合いもつく馬なので、走ったことのない距離ですけど、何とかこなしてくれるのではないかなと思っています。実績もあるので期待もありますが、不安も抱えつつ。選ばれしメンバーが出てくるので頑張ってほしいですね」