秋の東京開催5週目は天皇賞ウイーク。メイクデビューは土日で計4鞍が組まれており、各厩舎の血統馬がスタンバイしている。どの馬が勝ち上がるのか、それぞれの初陣に注目だ。
【11月1日(土) 東京芝1600m】
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イトシサ(牡、父
インディチャンプ、母アルビアーノ、美浦・田中博康厩舎)
2024年のセレクトセールに上場され、取引価格は1億1000万円(税抜き)。米国産の母は重賞2勝(フラワーC、スワンS)、NHKマイルC2着、高松宮記念3着などGIでも活躍した。「背が低くて筋肉質の体形。ひと追い毎に良くなっているし、心肺機能もいい。血統的にはマイルぐらいが良さそうだけど、意外と距離には融通性が利きそうな印象です」と田中博康調教師。鞍上は三浦皇成騎手が予定されている。
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レッドアヴィオン(牡、父
エピファネイア、母レッドアヴァンセ、美浦・手塚貴久厩舎)
伯父に
リディル(デイリー杯2歳S、スワンS)、
クラレント(デイリー杯2歳S、富士S、東京新聞杯、
エプソムC、関屋記念、京成杯AH)、
レッドアリオン(マイラーズC、関屋記念)、
サトノルパン(京阪杯)といった活躍馬が並ぶ。「走りは軽い。ひと追い毎にピリッとするところが出てきたし、重たい馬場でも十分に動けている。広いコースが合いそうだし、東京向きだと思います」と手塚貴久調教師。鞍上はD.レーン騎手が予定されている。
【11月2日(日) 東京芝1600m(牝馬)】
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モートンアイランド(牝、父
モーリス、母モシーン、美浦・手塚貴久厩舎)
母は豪G1を4勝した。半姉の
プリモシーンは重賞3勝(フェアリーS、関屋記念、東京新聞杯)、ヴィクトリアマイル2着の活躍馬。現4歳の全兄には
ダノンエアズロック(プリンシパルS)がいる。「
テンションが上がりやすい気性ではあるけど、速いところに行けば大丈夫。いいフットワークをするし、軽い芝で切れそうな感じがある。ポテンシャルは高いと思います」と手塚貴久調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
【11月2日(日) 東京芝2000m】
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アローメタル(牡、父
キズナ、母ミスベジル、美浦・木村哲也厩舎)
伯父にSaint Liam(BCクラシックなど米G1を4勝)、いとこに
Gun Runner(BCクラシックなど米G1を6勝)がいる。「のんびりとしたところがあるけど、ピッチを上げながら少しずつ気持ちが入ってきた感じ。ひと追い毎に良くなっているし、フットワークにはいいものがあります」と太田有調教助手。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)