◆第63回アルゼンチン共和国杯・G2(11月9日、東京競馬場・芝2500メートル)
キャリア18戦目で東京初出走の
ボルドグフーシュ(牡6歳、栗東・宮本博厩舎、父スクリーンヒーロー)は持続する末脚が持ち味だ。重賞勝ちはないものの2022年の菊花賞2着、有馬記念は同世代の
イクイノックスの2着とその能力は高い。しかし、23年の天皇賞・春6着後、右前肢の腱周囲炎により休養。復帰戦の24年チャレンジCを4着も脚元のこともあり、一度使って放牧に出すパターンが続いている。
500キロを越える大型馬の叩き2走目。今回は久々に前走後、在厩で調整している。河村助手は「もともと一度使った方がいい馬。牧場に出したらぼけてしまう。年齢的に瞬間的な反応は落ちているけど、状態としては今年一番です」と上積みを見込んだ。
前走の京都大賞典は18頭立ての16番枠に加え、勝負どころで加速しきれなかった。「(東京は)一度使ってみたかった。広いコースで不利を受けずにとにかくスムーズな競馬をしてほしいですね」と同助手。距離も輸送も不安はない。跳びの大きな末脚で、初タイトルを狙う。