3日、船橋競馬場(晴 稍重)で行われた第15回JBCレディスクラシック(JpnI ダート1800)は、横山武史騎手が騎乗した7番人気
アンモシエラ(JRA)が去年に続く連覇を果たした。主張してハナを奪い、直線では2番手以下を突き放して逃げ切った。勝ちタイムは1分53秒3。
中団から伸びた2番人気
テンカジョウ(JRA)が2馬身半差の2着、2番手を進んだ1番人気
オーサムリザルト(JRA)がさらに2馬身半差の3着だった。地方勢最先着は
マテリアルガール(浦和)の6着。
アンモシエラは父
ブリックスアンドモルタル、母サンドクイーン(母の父ゴールドアリュール)、浦河町・桑田牧場が生産した4歳牝馬。JRA栗東・松永幹夫厩舎の管理馬。通算成績18戦5勝、佐賀競馬場で行われた去年のJBCレディスクラシック以来、1年ぶりの勝利となった。JBCレディスクラシックの連覇は
ミラクルレジェンド、
ホワイトフーガに続く3頭目。
レース後の関係者のコメント
1着
アンモシエラ(横山武史騎手)
「本当に嬉しいです。最近は牝馬らしく気の難しさも出してしまっていて、なかなか思うような競馬ができていなかったのですが、ここにきてまたもうひと花咲かせてくれて、馬には頭の下がる思いです。雰囲気はいつも通り、
テンションは少し高かったのですが、最近とは違ってナイターではなかったり、暑さもマシになって、馬にとってはベストな条件だなと思っていました。ここ最近は思うような競馬ができていなかったですし、今日は何が何でも逃げるというつもりで、馬にとっては苦しい展開でしたが、敢えて息を入れずに淡々としたペースを刻もうと心がけて騎乗していました。最後は苦しくなってペースダウンしてしまっていましたが、頼むから頑張ってくれと必死に追って、馬もそれに応えてくれて、よく踏ん張ってくれました」
(生産者 桑田牧場)
「まさか2連覇とは。馬を信じていましたが、こんな素晴らしい思いをさせてくれるとは思いませんでした。幼い頃は呑気でゆったりとした、落ち着いた、たまにぼーっとした感じの馬でした。負けが続いていたので、牝馬ですし精神的に大変なのだなあと思って、ただひたすら祈る思いで見ていました。感動して思わず涙が出てきました。厩舎関係者や横山武史騎手、色んな人に支えられてここまでこられたことは感謝の気持ちでいっぱいです。これからもJBCが益々発展するように、今後とも応援をお願いいたします」
2着
テンカジョウ(松山弘平騎手)
「ゲートの練習はしていて、練習では何もしないのですが、競馬になると馬が分かってしまうのか、じっとできませんでした。偶数枠でしたが、ゲートが開くのが遅かったです。コンマの世界ですが、タイミングの悪い時に開いてしまいました。最後は差を詰めていますが、ゲートの影響が後を引いてしまいました。来ているだけに悔しいです」
3着
オーサムリザルト(武豊騎手)
「残念ですね。すごく雰囲気は良かったです。少しゲートは暴れましたが、レースはスムーズでした。4コーナー手前くらいまでは、何も心配になることもなく良い感じでしたが、4コーナー手前で手応えが急に無くなったので、少し本来のこの馬ではないなという感じですね。特にどこがというわけではないのですが、レース後もすごく苦しそうですし、連勝している頃はそんな感じではなかったので、早く戻って欲しいです」
4着
グランブリッジ(新谷功一調教師)
「頑張ってくれましたが、歳もありますからね。能力的にはしっかり走ってくれました」
5着
ライオットガール(岩田望来騎手)
「位置取りは完璧でした。ペースはそんなにキツくはありませんでしたが、3コーナーから反応し切れませんでした。マイナス14キロでしたし、こちらに来てからは入れ込みはキツくなっていました。それが競馬に響いてしまいました。位置取りとしては100点でしたが、最後は踏ん張り切れませんでした」
9着
ビヨンドザヴァレー(菱田裕二騎手)
「スタートして2歩目で他の馬と交錯してしまいました。全然走っていませんでした。傷みがあったのかは分かりませんが、力を出し切れていません」