「みやこS・G3」(9日、京都)
復活を果たした実力馬が重賞連勝を狙う。
ペリエールはエルムSを制して、23年6月のユニコーンS以来となるタイトルを奪取。黒岩師は「5歳になり、体調が安定してきたのが大きい。一戦ごとのダメージが少なくなっている」と体質強化を復調の要因に挙げる。
前走後は早い段階からここを目標にしてきた。実績を残す東京ダート千六の舞台、武蔵野Sも候補だったが「チャレンジするという意味もありここへ。ジョッキーも『京都なら千八の距離に適応できるイメージがある』と話している」と3走前からコンビを組んで復活に導いた佐々木の進言も決め手になったという。
1週前は美浦Wでの3頭併せで併入。6F81秒2-36秒6-11秒4をマークし、「前走のダメージも大きくなかったし、2週前、1週前と着実に整ってきている。北海道で2戦した後も好調を維持できています」とうなずく。
5歳にしてようやく歯車がかみ合ってきた。「充実期に挑戦を」と意気込む師の視線は、再び頂きへ。現状はチャンピオンズC参戦の目は薄いというが、来年にはフェブラリーSなど大舞台が控える。かつて世代のダートマイル王に輝いた
ペリエールが、古馬ダート界の主役に名乗りを上げるべく、必勝で臨む一戦。北海道から京都へ-。新章の幕開けが見えてきた。