21年の東京新聞杯など重賞を3勝した
カラテ(セン9歳)が8日、東京競馬場の誘導馬としてデビュー。主戦だった菅原明良騎手(24)=美浦・高木=も駆けつけ、“第2の馬生”のスタートを祝った。
重賞初制覇の思い出の地に帰ってきた。
カラテは屈腱炎を発症し、7月に現役を引退。東京競馬場で誘導馬になることが発表され、大きな話題を呼んでいた。1Rから後方誘導で始動。最初こそ走りたい気持ちを抑えるのに一生懸命だったが、5Rになると落ち着いて誘導をしていた。
9月に行われた馬サブロー創刊25周年記念「ファンの集い」で、菅原明はベストレースに自身初の重賞制覇となった同馬の東京新聞杯を挙げていたほど思い入れのある馬。1R後に駆けつけた主戦は、競走馬時代は馬場入りで物見をすることが多かったと心配し、「乗馬はできていますか?」と担当者へ質問するシーンも。いい馬だという返答を聞き、「天才なんです」と目尻を下げた。
カラテをなでながら「まだまだ走れそう!よーしよしよし」と声を掛け、相棒の門出を祝った。
馬名の由来は「空手」。なじみやすいネーミングでファンに愛されていた。東京競馬場には現在15頭の誘導馬が在籍。そのうち芦毛が10頭、栗毛2頭、鹿毛2頭で、
カラテは唯一の青鹿毛となる。