マイルCS2025に出走予定のウォーターリヒト(今年10月撮影、ユーザー提供:ひらまさん)
2年目の高杉吏麒騎手が、マイルチャンピオンシップ(3歳上・GI・芝1600m)の
ウォーターリヒト(牡4、栗東・石橋守厩舎)でGI初制覇を狙う。
高杉騎手は05年9月28日生まれ、滋賀県出身の20歳。24年3月に栗東・藤岡健一厩舎からデビューした。同年にルーキー最多の48勝を挙げて、JRA賞の最多勝利新人騎手を受賞。今年も既に61勝を挙げて、全国リーディングで14位につけている。
マイルCSのパートナーは
ウォーターリヒトだ。今年の東京新聞杯の覇者。その後は安田記念が0秒6差の9着、中京記念が0秒4差の7着、富士Sが0秒8差の9着と、いずれも人気を下回る着順に終わっている。ただ、上がり3Fは全てのレースで2位以内だ。京都も24年のシンザン記念で3着、きさらぎ賞で2着と実績あり。確かにGIで相手は強くなるが、末脚が生きる展開になれば上位争いになって不思議はない。
高杉騎手はこれまでJRAの重賞に24回騎乗している。ただ、今年の京都記念の
バビット、レパードSのハグで2回ある4着が最高着順で、存在感を発揮できていない。また、GIは1回だけ騎乗経験があり、同じく宝塚記念の
プラダリアで13着だった。迎える今回、並み居る先輩ジョッキーを相手に、切れ味自慢の伏兵で大仕事となるか。若手らしい思い切った手綱捌きを期待したい。