東スポ杯2歳S2025に出走予定のサレジオ(今年6月撮影、ユーザー提供:おうどんさん)
今年の東京スポーツ杯2歳ステークス(2歳・GII・芝1800m)は月曜開催となる。そこで過去29回を振り返ると、月曜開催だったことは3回。その勝ち馬には共通項があって、実は全て乗り替わりだった。
古い方から紹介しよう。14年の
サトノクラウンは前走・新馬の福永祐一騎手からR.ムーア騎手に、15年の
スマートオーディンは前走・萩SのM.デムーロ騎手から武豊騎手に、そして20年の
ダノンザキッドは前走・新馬の北村友一騎手から川田将雅騎手に乗り替わっていた。付け加えると全ての馬がテン乗りでもあった。
今年の登録馬のうち、乗り替わりが予定されているのは
サレジオ(牡2、美浦・田中博康厩舎)、
ストームサンダー(牡2、栗東・安達昭夫厩舎)、
ゾロアストロ(牡2、美浦・宮田敬介厩舎)の3頭だ。中でも注目は
サレジオだ。母の
サラキアは20年の府中牝馬Sを制し、エリザベス女王杯と有馬記念で2着、叔父の
サリオスは19年の朝日杯FSの覇者という血統馬。C.ルメール騎手が騎乗した6月の阪神の新馬は、1番人気に応えての逃げ切り。着差は僅かにクビだったが、気性的な若さを全面に出してのもので、伸び代はたっぷりある。今回はフランスの若手のホープ、A.プーシャン騎手。今後を占う一戦となるが、是非とも無傷の2連勝で重賞初制覇を果たし、来春の主役候補に名乗りを上げてほしい。
ジンクス通り、乗り替わりの馬が勝利するのか。そういった視点でも注目したい一戦となる。