「マイルCS・G1」(23日、京都)
同一年春秋マイルG1制覇へ向けて着々と歩みを進める。マイルの舞台で圧巻のパフォーマンスを見せ続けている
ジャンタルマンタル。2歳で朝日杯FS、3歳ではNHKマイルCを制し、初めての海外遠征だった昨年暮れの香港マイルでは13着と崩れたが、それでも半年ぶりの実戦だった安田記念をきっちりと射止めてG1・3勝目。さすがの戦歴と言える。
秋初戦の富士Sでは国内のマイル戦で初めて土がついた。それでも休み明けに加え、斤量59キロだったことを思えば、半馬身差の2着は「負けて強し」という言葉が当てはまる。高野師も「富士Sを上手に使おうと考えていました。そのパフォーマンスを受けて、レース直後に“あとは整えるだけでいいな”と思いました」と説明する。
12日の1週前追い切りでは栗東坂路を単走。脚取りには力強さがあふれ、4F53秒2-38秒4-12秒0をマークした。「安田記念は惨敗後の長欠明けだったので、しっかりめにやりながらの過程でした。今回は目いっぱいの追い切りはもう必要ないですし、整える感じでやっています。順調ですよ」と納得の表情だ。
ひと叩きされて順調さが漂っている今回、指揮官は状態に関して「富士Sの時とは全然違うと思っています」と太鼓判を押す。春同様にラ
イバルを堂々と蹴散らし、絶対王者として君臨する。