「東スポ杯2歳S・G2」(24日、東京)
1戦1勝の
サレジオが出世レースに駒を進めてきた。20年エリザベス女王杯と有馬記念で連続2着した
サラキアを母に持つ良血
エピファネイア産駒。6月の阪神新馬戦は、雨の残るターフで果敢にハナを奪って押し切り。2、3、4、6着馬がその後に勝ち上がったように、レベルの高いレースをモノにした価値は大きい。
そこから約半年ぶりの実戦。放牧先で馬体を大幅に増やして帰厩し、田中博師は「息も重く、動きも重たい。少しずつ軽くはなってきましたが、現時点でプラス40キロ弱。中間が順調にいかず、仕上がるには時間がかかります」と慎重な構えだ。
それでも調整は急ピッチで進む。12日の美浦Wで6F79秒8-12秒0を計時すると、14日の坂路で4F55秒0-12秒3、16日のWで6F82秒2-11秒7。全休日明けの火曜朝もWで5F72秒8-11秒5としまいを伸ばした。最終追いは20日を予定しており、ハードトレで
シェープアップに努めている。「レースにはプラス20キロくらいで出せれば」と見通した。
「精神的には多少大人に。新馬戦のパドックでは馬っ気を出して、ビービー鳴いていましたからね」と指揮官は成長した部分にも目を向ける。「素質は高い。あと1週間で変わり身をつくって送り出せたら」。期待と不安を胸に、新コンビプーシャンと臨む府中の決戦を見据える。