北村友を背に栗東CWで3頭併せを行ったクロワデュノール(左)=撮影・石湯恒介
「
ジャパンC・G1」(30日、東京)
凱旋門賞14着からの国内復帰戦となる今年のダービー馬
クロワデュノールは19日、先週と同じく主戦の北村友を背に栗東CWで3頭併せ。
センツブラッド(3歳オープン)、
バステール(2歳新馬)の2頭を後方から追い掛ける形でスタート。直線で外に持ち出すと力強い脚さばきで6F83秒4-36秒2-11秒1でフィニッシュした。
僚馬2頭に後れは取ったが、「直線で外のスペースが狭くて少し戸惑った分です」と北村友。「向正面、3角でペースを上げていくまでの
バランスは先週より整っていて、自分のリズムで走れていた。良化していると思う」と話した一方で、トップ
スピードに入ってからの走りには不満ありの様子。「完璧と言える状態には、まだ少し至らなかったです」と冷静に
ジャッジした。
見守った斉藤崇師の表情も硬い。「全体的にペースを上げ気味でやってもらいましたが、うまく
バランスを取れずに踏ん張れなかったですね。この追い切りで、どこまで上がってくるか」と慎重な姿勢。現時点では
ジャパンCを目標にしているが、態勢が整わない場合は有馬記念(12月28日・中山)へ照準を切り替える。徐々に状態が上がってきていることは陣営の共通認識とはいえ、出走への最終
ジャッジはレース当週まで持ち越すことになりそうだ。