現6歳世代は歴史に残る最強世代。勝ち切れていないが、ここまでの3歳以上のG1・5レースで馬券圏内5頭は全世代で最多。22年に3歳以上戦に出走以降、各年のエリザベス女王杯終了時点での馬券圏内数はすべてトップ。マイルCSでも1頭は馬券に絡むとみる。
今年の6歳馬は
ウインマーベル、
ガイアフォース、
トウシンマカオの3頭。
ガイアフォースは追分
ファーム生産。追分
ファームはG1・4勝のうちマイルCSで【2・1・3・4】と好相性。横山武史騎手は京都【3・3・4・36】で芝外1600メートル【0・1・0・2】。だがG1では【0・1・1・5】と勝負強さが光る。馬は今年、安田記念2着、富士S2着と国内マイル重賞では一線級の成績。京都は23年読売マイラーズC2着の1走だけだが、公式会見で杉山晴紀調教師は「京都は間違いなく合う」と断言。不安は少ない。
ただ、上位人気必至だけに、穴馬を探してみたい。過去10年のマイルCSで単勝50倍以上の馬は1頭も馬券圏内に来ていないため除外すると、単勝15倍から49・9倍は【1・2・5・35】。うち阪神開催を除いた京都(7度)に限定すると【1・1・4・28】。改装後の近2年では【1・1・2・6】。「前走10着以下」「前走0秒5差以上負け」「前走10番人気以下」を除くと【1・1・2・1】で勝率20%、連対率40%、複勝率80%と優秀な成績だ。
オッズ以外の条件に今年該当するのは7頭(外国馬の
ドックランズは除く)。そのうち
ガイアフォース、
ジャンタルマンタル、
ソウルラッシュは上位人気必至だけに、穴馬としてオッズ的に該当しそうなのは
ウインマーベル、
オフトレイル、
ラヴァンダ、
レーベンスティールの4頭だろう。
4頭とも魅力的だが、やはり6歳から狙ってみたい。
ウインマーベルは昨年3着で今年の安田記念は5着。2着
ガイアフォースとは0秒2差だった。生涯2度走ったマイル戦がG1で上位争い。重賞を3勝している1400メートルがベスト距離だろうが、マイルでも十分勝負になる。今秋はスプリンターズSから関東馬が5連勝中という勢いにも乗って、単勝15倍から49・9倍のゾーンに入ったら狙ってみたい。(編集委員・小松 雄大)