福島記念を制したニシノティアモの馬上でガッツポーズする津村
「福島記念・G3」(22日・福島)
破竹の4連勝で重賞タイトルをつかんだ。2番人気の
ニシノティアモ(牝4歳、美浦・上原佑)が好位から抜け出し、待望の重賞初勝利を決めた。
序盤は8歳馬
バビットが主導権を握る展開。前半5F61秒1のスローペースを、
ニシノティアモは2番手で流れに乗って追走した。勝負どころの4角で津村騎手が余裕の手応えで仕掛けると、外から迫った1番人気
エコロヴァルツらを寄せ付けず、そのまま押し切った。3着には7番人気
パレハが入線。3連単は1万4530円の配当だった。
ドゥラメンテ産駒の
ニシノティアモは昨秋、7か月半の休養中にノドの手術を行い、今年6月に戦列に復帰。当時はまだ1勝クラスの立場だったが、復帰戦で津村とコンビを組んでから一気の4連勝。本格化を強く印象づける内容となった。
殊勲の津村は「競馬前もいい雰囲気でいけました。レースプランとしてある程度流れに乗っていきましたが、これならと思って2番手まで押し上げました。レース展開としても楽でしたし、折り合って行けて手応え十分だったので自信を持っていきました」と充実の汗を拭う。「本当にこっちがビックリするくらいの勢いで馬が良くなっていますし、これは来年もっと大きいところを狙いたいなと思えるくらいの強さでした。久しぶりに福島で重賞を勝ててとてもうれしいですし、この馬自身もまだまだ夢が広がるようなレースができたので、人馬ともにこれからも応援してください」と、さらなる大舞台での飛躍を期待していた。