「
ジャパンC・G1」(30日、東京)
日本馬にとって脅威の存在だ。フランスから参戦する
カランダガンは、13日に発表されたロンジンワールドベストレースホースランキングで1位を獲得し、今年の欧州競馬の年度表彰「カルティエ賞」で年度代表馬の座に輝いた実力馬。世界No.1ホースが20年ぶりの外国馬による勝利を狙う。
カランダガンは今年の初戦となったドバイシーマクラシックで
ダノンデサイルの2着に敗れ、続くコロネーションCも2着だったが、6月のサンクルー大賞でG1初制覇を達成。そこから流れに乗ってキングジョージVI世&クイーンエリザベスSを制し、距離短縮となった英チャンピオンSも勝ってG1・3連勝を成し遂げた。実績は過去の外国馬と比較しても
トップレベルだ。
日本には20日の夜に到着し、そのまま東京競馬場へ移動。ロベル助手は「フランクフルト経由でここまで来るのに27時間かかりました。状態は自国の厩舎にいた時と全く変わりません」と到着後の様子を伝える。23日にはダートで軽めの調整を行った。「来日前に十分に仕上げてきたし、状態は良好です。食欲は旺盛で馬体重はフランス出発前とほとんど変わりません」とうなずく。初めての日本でも問題なく調整は進んでいる。
ジャパンCの外国馬は05年アルカセット以来、勝利から遠ざかっている。80年代は外国馬が席巻し、90年代も存在感を発揮していたが、日本競馬がレベルアップしたことで現在は日本馬が19連勝中だ。そんな状況を打破できるだけの力が
カランダガンにはある。世界No.1ホースが近年の外国馬のイメージを覆す。