「
ジャパンC・G1」(30日、東京)
駆け出しの頃、栗東では厩舎服が黄色なら“布施系”とひと目で分かったもので、のちに赤色の“森系”も増えた。美浦のことはまだまだ勉強中だが、青色が基調の“国枝系”は既にインプット済みで、
ジャパンCには青の同門・奥村武&宮田師がエントリー。黒の加藤士師も騎手時代に所属していた国枝系出身だ。
今回、取り上げた
ブレイディヴェーグは、現役時代に4勝を挙げた
インナーアージの4番子。母はのちに15年の2冠牝馬
ミッキークイーンの姉となるのだが、現役時代を知る宮田師は「国枝先生はよく『ウチは前後賞が多いな』と冗談を言っていましたが、姉の
インナーアージも立派ですよ。最後に準オープンを勝って、オープン入りしたのちに繁殖入り。中山でのラストランは臨場(代行業務)していましたが、担当者と喜びを分かち合えたのはいい思い出です」と振り返った。
前後賞の“後”に当たる妹の
ルールブリタニア(国枝)は母として24年小倉大賞典を制した
エピファニー(宮田)を輩出。国枝厩舎から受け継いだ血を“宮田系”としてさらに広めていきたい。「先生が馬に無理をさせなかったことが、子孫の繁栄につながっていると思います。この牝系は、競馬へ向かって行く時に集中力が高まるのが特徴。さらに競走成績を上げて、無事に牧場へ帰したいですね」。“紅一点”の奮闘に期待だ。