浦和競馬場(晴、良馬場)で行なわれた第46回浦和記念(JpnII・2000m)は、中団後方、外目を追走していた2番人気の
ホウオウルーレット(岩田康誠騎手)が、向正面から徐々に進出して3コーナーから4コーナーでは最内から前へと迫って直線抜け出し快勝、前走のシリウスステークスに続いて重賞2蓮勝を飾った。勝ち時計は2分06秒8、1馬身半差の2着に道中2番手を追走していた1番人気の
ロードクロンヌが入り、さらに2馬身差の3着には7番人気の
デルマソトガケ、逃げた3番人気の
クラウンプライドは4着だった。
勝った
ホウオウルーレットは父ロージズインメイ、母オメガフレグランス(その父ゴールドアリュール)の牡6歳鹿毛馬、美浦・栗田徹厩舎の管理馬。通算成績26戦7勝、重賞2勝目。
レース後のコメント
1着
ホウオウルーレット(岩田康誠騎手)
「まずまずのスタートを切って、いつもは後ろから行きますが地方競馬の小さな馬場なので一歩でも前に行けるように頑張りましたが、本当にその通りで馬が応えてくれました。終始手応え良くリズム良く運んでくれましたし、具合の良さで馬が動いてくれました。久しぶりに浦和競馬場で乗せてもらって勝たせて頂き本当に感謝したいと思います。
地方競馬は合っているのではないかと思っていましたし、あとは小回りでのコーナーリングがどうかなとは思いましたけど、馬が応えてくれて良かったと思います。コンビを組ませて頂いてすごく相性の良い馬ですし、次も好走してくれると思いますし、地方競馬の馬場が合ったというのは良かったと思います」
(栗田徹調教師)
「賞金が微妙なところにいる馬で、この浦和記念も直前で出走することができると分かって、出るからには最低でも賞金を加算したいと思っていました。結果が1着となり嬉しい気持ちとホッとした気持ちです。直前の坂路での動きが良く、小回りコースの対応がカギになるかと思いましたが、騎手が上手く対応してくれて馬を誘導してくれました。中央競馬と違ってポジションは中団くらいで行けるのではないかと騎手と話をしていましたし、内から上がってきて、直線では脚が使えると思っていました。外よりも内の進路取りをした騎手の良い判断だったと思います。
普段はおっとりしていて調教も動きます。動じる事なく落ち着いている馬です。低迷していた時期もありましたが、古馬になってから安定して、終いの脚も使ってくれて騎手との相性も良いのでこれから楽しみです。年末の大きなレースに出られたら良いのですが、賞金との兼ね合いもあり、その前に一度使うのか見定めて、年末に向けてしっかりやっていきたいと思います」
2着
ロードクロンヌ(横山和生騎手)
「相手に上手く乗られてしまいました。初めてのコースでもしっかり力を出し切って走ってくれました」
3着
デルマソトガケ(団野大成騎手)
「元々力のある馬ですから。使って良くなってきたようで、思った以上に走ってくれました。今日のこのレースをきっかけにしてさらに良くなってくれるでしょう」
4着
クラウンプライド(坂井瑠星騎手)
「マイペースで行けましたが、小回りコースが走りづらそうでした。いつもと違うコーナーに戸惑いが感じられました」
(取材:小林雅巳)