チャンピオンズC2025に出走予定のダブルハートボンド(今年11月撮影、ユーザー提供:E.コーディエさん)
(有)シルクレーシングがチャンピオンズカップ(3歳上・GI・ダ1800m)の
ダブルハートボンド(牝4、栗東・大久保龍志厩舎)で、JRAのダートGI初制覇を狙う。
(有)シルクレーシングはノーザン
ファームの生産馬が募集馬の中心となっているクラブ法人だ。古くはシルクジャスティスや
シルクプリマドンナを輩出。11年のノーザン
ファームとの提携以降は
アーモンドアイや
イクイノックスなどの歴史的名馬を送り出してきた。
そしてチャンピオンズCには
ダブルハートボンドが挑む。7戦6勝の
キズナ産駒。体質の弱さがネックとなってデビューが遅れたものの、大事に使われながら出世の階段を上がってきた。前々走のブリーダーズGCは初黒星となる2着だったが、前走のみやこSで牡馬相手に重賞初制覇。一戦ごとに力を付けている印象で、まだまだ底を見せていない。かつてない強敵相手となる今回も好勝負が期待できるだろう。
(有)シルクレーシングはJRAのGIを26勝している。しかし、ダートに限ると09年のジャパンCダートの
シルクメビウス、12年のフェブラリーSの
シルクフォーチュンの2着が最高。また、ノーザン
ファームの生産馬に限ると、17年のチャンピオンズCの
グレンツェント(10着)しか出走していない。地方のGI級も含めると、24年の羽田盃を
アマンテビアンコが制しているとはいえ、意外にもダートとは縁がないのだ。ここでクラブの歴史に新たな1ページが刻まれるか。そういった意味でも
ダブルハートボンドの走りには要注目したい。