<ジャパンカップ外国馬追い切り>東京競馬場の芝コースで追い切るカランダガン(撮影・郡司 修)
現在ロンジンワールドベストレースホースランキング1位の「世界最強馬」
カランダガンが27日、東京競馬場芝コースで最終追いを行った。向正面では大きく先行する帯同馬
ルノマドを目標に、従順に折り合って4コーナーへ。直線半ばでムチを抜くと、ギアはグンと上がった。決して体は大きくないが、静寂のスタンドに蹄音を響かせ、雄大な可動域の脚がうなる。6F81秒8〜1F12秒3(馬なり)。ゴールでは半馬身後ろだったが、1コーナーすぎには完全に抜き去っていた。
共同会見に臨んだ
グラファール師は「少し脚を伸ばす程度でしたが、とても満足しています。これ以上の満足はできないぐらい…。ビックリするぐらいに輸送もうまくいったし、馬体重も維持できている。状態はかなりいいです」と満足そうに答えた。
現在、サンクルー大賞→キングジョージ6世&クイーンエリザベスS→英チャンピオンSと現在G13連勝。同師は「成熟しました。肉体も強くなったし、何よりメンタルが強くなった。レースでは落ち着いているし、一度加速するとその
スピードを維持できる。全て
パーフェクト!よくぞここまで強くなったものだ」と最大級の賛辞で称える。
来日は6月サンクルー大賞を勝った時点で早々と決めていた。昨年
ゴリアット(6着)に続く2年連続参戦の指揮官は「
ゴリアットは難しい面があったが、この馬はいつも
リラックスしている。とても扱いやすい。騎手(バルザローナ)もこの馬のことをよく知っているし、
ジャパンCを勝つのは難しいことだと分かっているが、楽しみにしています」と胸を躍らせている。