2023年4月、皐月賞を制したソールオリエンス(右)
デビュー3連勝で23年皐月賞を制した
ソールオリエンス(牡5歳、美浦・手塚久)が現役を引退し、種牡馬入りすることが明らかになった。所属する社台サラブレッドクラブが2日、ホームページで発表した。天皇賞・秋14着がラストランとなった。
同馬は父
キタサンブラックと母スキアの間に誕生した鹿毛馬で半兄に富士S覇者でドバイターフ2着の
ヴァンドギャルドがいる良血馬。22年11月にデビュー。のちの重賞ホースである
レーベンスティールとの競り合いを首差で制し、初陣Vを飾った。2戦目の京成杯で重賞初制覇。3戦目に挑んだ皐月賞は重馬場を物ともせず、力強く伸びて
タスティエーラを豪快に差し切った。その後は勝ち星こそなかったものの、ダービー、24年宝塚記念で2着、菊花賞で3着に入るなど、G1戦線で走り続けた。
馬産地から種牡馬としてのオ
ファーが届いたこと、背腰の疲労感が強く残っており、有馬記念への出走が難しく、立て直すのに時間がかかりそうなこと、父
キタサンブラックやその代表産駒である
イクイノックスの種付け料が2500万円と高騰し、後継種牡馬としての需要が高まっていることなどから、手塚久師や牧場関係者で協議した結果、引退&種牡馬入りが決まった。種牡馬としての繋養先は、祖父であるブラックタイドも繋養されている北海道日高町のブ
リーダーズスタリオン
ステーションで調整中となっている。