夏までニュージーランドで武者修行していたデビュー4年目の大久保友雅騎手=栗東・フリー=が、今週から美浦に滞在。3日には初めて4頭の追い切りにまたがるなど、新たなチャレンジを始めた。「海外から2か月前に帰ってきて、以前から美浦を拠点にすることは考えていました。1、2年目に関東馬に乗せていただく機会も多くて、まだ減量もありますし、このタイミングで挑戦しました」と滞在のきっかけを説明した。
ニュージーランドでは20頭ほど調教をつけてから競馬に臨む日々。「下半身の作り方やレースの流れ、馬群に入るとか色んな経験ができました。特にポジショニングに関して学ばせてもらって自信になりました」。前半のポジショニング、勝負どころの進路取りが厳しい海外競馬をそう振り返った。
さらに1、2歳馬に人が乗れるようにする作業のブレーキングをするなど、レース以外でも様々な経験を積んできたことで心境に変化も生まれた。「まずは人がまたがれるようになるということに関して、色んな人や時間がかかっての競馬だと改めて実感しました。最後に競馬で乗ることの責任を感じました」。
今後は1〜2か月の滞在を予定するが、それより長くなることも考えている。「早く美浦の環境になじめたらいいですね。乗鞍をいただくことと、ベストを尽くすことを心がけて頑張ります」と飛躍のきっかけにつなげる構えだ。