◆第26回チャンピオンズC・G1(12月7日、中京競馬場・ダート1800メートル)追い切り=12月3日、栗東トレセン
15年
サンビスタ以来となる牝馬による制覇を狙う
ダブルハートボンド(牝4歳、栗東・大久保龍志厩舎、父
キズナ)は、栗東・坂路で単走。機敏な動きで52秒0―12秒7をマークした。騎乗した坂井瑠星騎手の問答は以下の通り。
―最終追い切りの指示は。
「52秒台ぐらいでいって、しまいはしっかり。12秒を切るぐらいでもいいよという指示でした」
―自身も十分な手応えを感じたか。
「しまいの反応がもう少し、先週からそうなんですけど、あんまりないなというところですが、時計的には十分かなと思います」
―重賞初勝利となったみやこSを振り返って。
「この馬向きの軽い馬場でしたし、枠順も並びも良くて、スムーズなレースができました。牝馬で牡馬相手にダートの重賞を勝つのは難しいことですけど、それを成し遂げてくれたので、本当に改めて能力があるなと感じましたね」
―レコード勝ちだったが、その時計について。
「あの日の馬場的にも、あのぐらいの時計は出るかなという感じでした」
―レコードで走った反動は調教で感じたか。
「最終追い切りには初めて乗ったので、以前との比較は分からないんですけど、しまいの反応(がもう少し)というところでも、もしかしたらそういうのもあるのかなというのは、さっき先生とお話ししました」
―昨年夏のデビューから駆け足でここまで来たかと思うが、坂井騎手が感じる成長した部分は?
「デビューは遅かったんですけど、当時から非常に高いポテンシャルを感じていた馬。なかなか脚元の問題でそんなに順調に使ってこられたわけではないですけど、厩舎をはじめ牧場の方も含めて、すごく大事にケアしてくれて、大事に使ってきたぶん、しっかり成長してきています。本当に思い通りの成長というか、そういう感じで来てますね」
―最大の強みは。
「ダート馬っぽくない
スピードと、あとは走る気持ちですかね。前進気勢が非常に強い馬なので、そこは武器じゃないかなと思います」
―牝馬で臨むこのG1には、どんな思いがあるか。
「どうしても牡馬とは力の差はあると思うんですけど、それでも重賞を勝ってくれましたし、このG1に臨むにふさわしい馬だと思います。
チャレンジャーにはなりますけど楽しみは持っていますね」
―展開などはどう想像するか。
「特にこうしなきゃいけないという馬ではないので、あまり気にしてはないですけど、枠順が出てから考えたいと思っています」
―中京・ダート1800メートルのポイントは。
「コース形態的に、後ろから外を回す競馬は厳しいので、そうならないようにしたいなと思っています」
―自身は3連覇がかかる。
「そこは、そんなに気にしていないです」
―最後に意気込みを。
「ここまで順調に来られていますし、チャンスのある馬だと思うので、しっかり自分の騎乗をして、この馬の力を発揮できればと思います。応援よろしくお願いします」