◆第78回鳴尾記念・G3(12月6日、阪神競馬場・芝1800メートル)追い切り＝12月3日、栗東トレセン

　アンドロメダSでオープン初勝利を挙げたウエストナウ(牡4歳、栗東・佐々木晶三厩舎、父キズナ)は団野大成騎手を背に、CWコースで内マーズローバー(2歳未勝利)を9馬身先行し、外ゲンパチムサシ(7歳3勝クラス)を5馬身追走。直線で2頭と並ぶ形となり、鞍上が手綱を全力で押すと、真ん中から抜群の伸び脚で抜け出して6ハロン80秒5―11秒4で最先着した。佐々木調教師は「前の馬を見ながら、抜かせるようなら抜かしてもいいという指示。気持ちが乗っているから、反応が良かった」と笑顔を見せた。

　デビュー2戦目の京都新聞杯で2着に入るなど早い時期から力を示していたが、以降の重賞、オープンでは2桁着順が続いた。前走は接戦をものにして一変。「復活への意地だね。全部やり直した結果が出た」と立て直しに成功した。指揮官は「舞台は問題ないし、バランスも良くなっている。こんな馬ではないとずっと思っている」と初タイトルへ力を込めた。