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【地方競馬】勝島王冠 キンストンボーイが連覇達成

2025年12月03日 21:44

 勝島王冠連覇を成し遂げたキングストンボーイ

 「勝島王冠・S2」(3日、大井)

 吉原寛が歴代最多タイとなる地方重賞200勝のメモリアルV。単勝1・9倍の支持に応えて、キングストンボーイを連覇に導き、「第71回東京大賞典・G1」(29日・大井)への優先出走権をゲットした。2着に7番人気のナンセイホワイトが入り、ラストランとなったライトウォーリアは2番人気に支持されて逃げて3着に終わった。

 地方重賞の通算200勝に王手をかけてから10戦目。キングストンボーイをVへ導き、ついに吉原寛が安藤勝己氏(岐阜県・笠松競馬からJRAへ転身。地方所属時200勝、JRA移籍後31勝。他にJRA81勝)に並んだ。「お待たせしました」とおどけて見せたが、瞳にはうっすら光るモノが。「無事に勝つことができてうれしく思います。長かったのでね、ちょっと感極まるものがありました」と目元をぬぐった。

 重賞4勝は全て1800メートル。やはり、この距離では負けられない。完璧だった。逃げるライトウォーリアを見ながら中団待機。3角手前でナンセイホワイトが動くのを見て外からスーッと上昇。2頭を射程圏に入れて直線へ。ラスト100メートル過ぎでこれらをかわして連覇のゴールへ飛び込んだ。「前走が嫌な負け方でしたが、厩舎の方でうまく仕上げてくれたし、千八が一番強いと思っていたので、負けられない気持ちでした。抜群の手応えでしたね」と胸を張った。

 この後は状態次第で東京大賞典へ。渡辺和師も「吉原君はウチの重賞の半分ぐらい勝ってくれています。今日もいい巡り合わせ。立ち会えてうれしいね」と祝福した。

 今年の重賞22勝目。レジェンドに並んだ“令和の重賞ハンター”は「後輩に追いつけないぐらい勝って引退したい。安藤さんにはまだまだですが、人柄や技術では追いつけるように精進したい」と“201勝目”へ新たな目標を掲げた。

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