29日、中山競馬場で行われた第16回
マーチS(4歳上、GIII・ダート1800m)は、松岡正海騎手騎乗の1番人気
エスポワールシチー(牡4、栗東・安達昭夫厩舎)が、好位追走から楽な手応えで直線に向くと、競り合いの中から抜け出し、13番人気
ダイショウジェットに1.1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分51秒9(良)。さらにクビ差の3着には2番人気
サトノコクオーが入った。
勝った
エスポワールシチーは、父ゴールドアリュール、母はJRA2勝・地方1勝の
エミネントシチー(その父ブライアンズタイム)という血統。昨年3月のデビューから芝のレースに出走を続け、初勝利までに6戦を要したが、初ダートとなった昨年8月の3歳上500万下(小倉・ダート1700m)を7馬身差で圧勝すると、そこから一気の4連勝。初の重賞挑戦となった平安S(GIII)はクビ差の2着に敗れたが、前走はフェブラリーS(GI)に出走して4着に好走していた。通算成績14戦6勝(重賞1勝)。
鞍上の松岡正海騎手は
ブラックエンブレムで制した昨年のフラワーC(GIII)以来となるJRA重賞11勝目。管理する安達昭夫調教師は
ヤマトマリオンで制した昨年の東海S(GII)以来となるJRA重賞7勝目。また、ゴールドアリュール産駒はこれがJRA重賞初制覇となった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。