フォゲッタブル武豊「飛ぶ準備はできてきた」/ダイヤモンドS

2010年02月15日 12:05

 スタミナ自慢が集結した「第60回ダイヤモンドS・GIII」(芝3400m)は14日、東京11Rに15頭で争われ、1番人気の{horse=2006103168:フォゲッタブル}が、直線で力強く抜け出し、ステイヤーズSに続き長距離重賞2勝目を挙げた。2着に6番人気のベルウッドローツェ、3着には10番人気のドリームフライトが入り、3連単は15万1370円の波乱となった。なお、2番人気のヒカルカザブエは8着、3番人気のモンテクリスエスは12着に敗れた。

 直線の入り口では後ろから5頭目。マラソンレースのラストとは思えない余力たっぷりの走りで1完歩ごとに差を縮めると、前で粘るベルウッドローツェを残り100mであっさりとかわした。「疲労もなく順調に乗ってきていたからね。やっとしっかりしてきたよ」。見届けた池江郎師は安どの表情を見せる。

 父ダンスインザダーク、母エアグルーヴの黒鹿毛の牡馬は、注目を一身に浴びる良血馬。昨春のクラシックには出走すらできなかったが、晩成型の大器がようやく花開いた。「これまでの分を取り戻したいね」。このあとは阪神大賞典(3月21日・阪神)から天皇賞・春へ。その後は未定だが、来春2月で定年引退の日を迎える名伯楽は、大きな夢を抱いている。「秋にはワインの香りのするところへ」と凱旋門賞挑戦をにおわせた。

 武豊も笑顔で応える。「秋にそう思えるように、この春に結果を出したい。“チーム・ディープ”(馬主、調教師、騎手、厩務員がディープインパクトと同一)ですからね。まだまだこれからの馬だけど“飛ぶ”準備はできてきました」。春の主役は熟成のときを待ち、秋に大きく羽ばたこうとしている。

提供:デイリースポーツ

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