天井知らずの勢いで“1冠”を射止める。4連勝中の{horse=2007102923:ヴィクトワールピサ}がさらなる上昇をアピールした。朝一番の栗東CWで3頭併せ。前にトパンガ(4歳1000万下)、後ろにレッドバリオス(3歳500万下)と両馬に挟まれる形でスタート。直線入り口で馬体を併せて自らハミを取ると、2頭の真ん中を駆け抜けた。
時計は馬なりで5F69.6-39.6-12.4秒。内のレッドとは併入、外のトパンガには1馬身の先着だったが、ゴール板を過ぎてからもビシッと追われる“角居流”でリハを締めた。「速い時計ではなく、しっかりと負荷をかけるように。変わりなく順調。(体重の)重い助手で追い切ったのは行き過ぎないように、ためる調教をやっておきたかったから」と角居師は説明した。
主戦を務めていた武豊の負傷により、岩田がそのバトンを受けた。「すごくいい馬が回ってきた。どっしりとしていて乗りやすい。一緒に戦って強さは分かっている」。中山2000mは過去に実績馬を苦しめてきた難コース。「小回りで乗り難しいけど、この馬はどんなレースでもできる。この馬の力を信じて乗れば結果はついてくる」。頂点獲りへ―。自信に満ちあふれた人馬に立ちはだかるものはない。
提供:デイリースポーツ