トーセンクラウンの父オペラハウス産駒は近10年で優勝3回。菅原師は騎手時代に81年ミナガワマンナ、82年ホリスキーで菊花賞連覇を成し遂げた実績を持つ。
トレーナーは自身の経験則をもとに、長丁場のポイントをこう語る。「ホリスキーは引っ掛かる癖があって難しい馬だった。それでも3100mまでは持たせることができた。3200mは少し長かったけどね。長距離は騎手が大事。今回も運転手がこなしてくれるよ。この馬のことは分かっているから」。今回で7戦連続騎乗の江田照に対する信頼が、好走への手応えを支える。
13番人気で迎えた中山記念で初タイトルを奪取。続く日経賞でも7番人気と評価は低かったものの、初距離の2500mを難なくこなして3着に奮闘した。「今は具合が落ち着いてきた。調子はいい。こっちの思うような馬になってきた」と充実期突入を口にする。
好走すれど上がらぬ評価に「いつもはGI馬が多いけど今回は少ない(
マイネルキッツ1頭)。GIIクラスの馬でも望みはあるよ」と不気味な言葉を発したトレーナー。二度あることは三度ある-。再度の激走で波乱の盾を演出する。
提供:デイリースポーツ