3つ目のタイトルへ、態勢は万全だ。阪神JF、桜花賞とこの世代の牝馬GIを独占している女王{horse=2007103234:アパパネ}。桜花賞後は滞在していた栗東から美浦へと戻り、順調に調整が進められている。
1週前にはコンビを組む蛯名が騎乗し、マツリダガッツ(4歳1000万下)を0.8秒追走し、併入。美浦P5F67.5-52.2-38.7-12.2秒を馬なりでマークした。「うん、至って順調。いい動きだったよ。このままレースまで順調に行ってくれれば」。蛯名は満足げにうなずいた。
新馬戦で1800m(福島=3着)を経験したあと、桜花賞まで5戦続けて1600mの競馬。血統背景や体形から、距離延長を疑問視する声も多い。国枝師は「母系が短距離血統だからね。でも折り合って競馬ができれば、こなしてくれるはず。ほかの馬もみんな、2400mは初めてなんだから」と距離延長も克服可能と見ている。
そのためにこの中間は、4Fの坂路から、長い距離を乗れるコースへと、調教パターンを変えてきた。「前に馬を置く調教をすることで、折り合い面もクリアできると思う」とトレーナーは自信をのぞかせる。樫の女王の座も譲らない。3歳最強牝馬の座を、不動のものにするつもりだ。
提供:デイリースポーツ