香港馬2頭の中で、前評判はやや劣る
ウルトラファンタジー。とはいえ
グリーンバーディーとの対戦成績が今年3戦3勝となれば、ダークホース的な位置づけは十分に可能だ。9月30日に中山競馬場入り。注目の最終追いは1日に行われた。
パドックにてスクーリング後、芝コースへ。半マイル標識から徐々にペースを上げ、しまい重点で4F57.2-42.4-12.5秒を計時した。豪州血統の短距離馬らしいパワフルな馬体。やや
スピード感に欠ける印象を受けるのは、不良馬場の影響も多分にあるだろう。「普段は併せ馬の方が動くんだ。でもきょうのタイムは満足。80パーセント仕上がった」とタム助手は及第点を与えた。
一方で、少なからず不安を感じさせるコメントも口にする。「木曜の体重が540キロ。香港でのベストは562キロ」と輸送による馬体減は否定できない。また初めて経験する中山コースについては「(香港の)
ハッピーバレーに雰囲気は似ている。ただ上り坂は初めて。うーん、厳しいというかスゴイ」と驚きの表情を浮かべた。
2走前の香港GII・ス
プリントCで
グリーンバーディーを破ってVを飾るなど、実力的にはス
プリント王国の2番手グループに属するレベル。先手を奪えず14着に大敗した前走を見る限り、主導権争いがひとつのカギとなろう。「ゲートからの出はすばしっこい。前に出られればいいね」と陣営も展開を重要視する。
「きょうの馬場は一番内が深かった。ラチから少し離れた方が走りやすい」という言葉から、4枠7番は上々の枠番。自慢の快速を武器に一発を狙う“第二の矢"も決して軽くは扱えない。
提供:デイリースポーツ