重賞連覇はかなわなかったが、存在感はしっかりと示した。1番人気の
キングスエンブレムは2着。後方から徐々にポジションを上げ、直線は外に持ち出して逃げる勝ち馬に迫った。「道中は砂をかぶって嫌がったりしていた。若さはあるが、粗削りのなかで結果を出してくれたように楽しみだね」と福永は目を細める。半兄にGI9勝の
ヴァーミリアンがいる砂の良血馬。勢いをつけてGIに乗り込む。
成長の跡がくっきりとうかがえた。9番人気の
サクラロミオが3着に健闘。直線で進路が開けると、メンバー最速の上がり36.3秒の末脚を繰り出した。「枠は外だったが、内に潜り込めた。4角から前が動いてくれればエンジンがかかったと思うが、後追いの形になってしまった。前走も地力できているし、力をつけている」と藤岡佑。今後が楽しみになった。
提供:デイリースポーツ