スノーフェアリー、速い馬場もノープロブレム/エリザベス女王杯

2010年11月12日 12:02

 欧州の最強3歳牝馬が本気で勝ちに来た。{horse=2007190001:スノーフェアリー}が京都競馬場で軽快リハ。今年の英、愛オークスを制した力を見せつける態勢は整った。

 ハンナ厩務員を背に芝へ。1400mのスタート地点からキャンターを開始し、最後まで手綱は押さえられたまま。馬なりで3F48.4-14.0秒を計時した。コンパクトなボディーながら、バネの利いた走り。追えばはじけそうなムードを漂わせる。ダンロップ師も「フレッシュでイキイキとしている。いい出来に仕上がっている」と納得の表情を浮かべた。

 エリザベス女王杯への参戦は早くから決めていた。「英オークスを勝って決めた。このレースはボーナスを含めて、魅力のあるレース。それに馬場もブリーダーズCや英国より日本の方が合う。条件がそろっていた」。JRAが設定した褒賞金は、3着までに入線すれば獲得賞金が倍増するという破格なもの。目の色が変わるのも当然か。

 ただし、日本の硬い馬場、速い時計をクリアすることが課題になる。「スピードが出る馬場には違いないが、フェアな馬場。2歳時にはマイルでスピード競馬に対応しているし、日本の芝にも適応する」と師は胸を張って、ノープロブレムを強調する。

 日本遠征に対するノウハウも持っている。05、06年のジャパンCにウィジャボードを送り込み、コートマスターピースでは06年のマイルCSと阪神Cに参戦した。「ウィジャボードのときは連れてきた日がレースに近かった。だから今回は早めに連れてきた。輸送で10キロほど減ったが、順調に戻った。1度放馬するアクシデントもあったが、影響はない」と状態面に自信をのぞかせる。

 「タフ。大きな馬じゃないけど、ハートは非常に大きい」。レースでは中団から抜け出す形をイメージする。「3歳牝馬としては最強。その誇りを持っている。3冠馬のアパパネには人気では抜けないけど、いい勝負ができると信じている」と信頼に揺るぎはない。

 このあとは、ジャパンCへの参戦も視野に入っている。「今回の結果次第で参加したいけど、オーナーと相談してからになる」。まずは欧州2冠牝馬の強さを見せつける。そして、タイトルを手土産に、国内最強馬ブエナビスタとの日英牝馬対決へと夢は広がる。

提供:デイリースポーツ

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