マルモセーラは、栗東CWで
ヤマニンボンプアン(2歳未勝利)を1馬身追走してのスタート。5F標で馬体が合うが急激なペースアップはなく、リズムよく直線へ。残り1Fで鞍上の田中健が
サインを送ると、一瞬で突き放し、6F82.9-38.8-12.9秒、1.2秒差にちぎった。
「軽く仕掛けた程度。馬場の悪い時間帯だったが、伸びはしっかりしていました」と鞍上が合格点を与えると、見つめる木原師の表情も緩む。「1Fだけ気合をつけるように、と指示した。これ以上速くするつもりはなかったので、理想的な併せ馬ができた。体は前走と同じくらいだが、後肢がすばらしいね。落ち着いているのもいい」。GIを見据え、気合を乗せながらも体力は温存。その調整に狂いはない。
小さな体をゴムまりのように弾ませた。1戦1勝の
グルーヴィクイーンは栗東CWで併せ馬。楽な手応えで並入し、5F69.1-39.1-13.0秒で駆け抜けた。「CWでは時計の出ない馬だけど、きょうはしまいまでしっかり動いていた。いい状態だね。勝負根性があるし、出走できれば楽しみ」と庄野師。近親に活躍馬が並ぶ優秀な母系。GIの舞台で花開くか。
提供:デイリースポーツ