ダノンバラードは、栗東DPで先行する
ミッキーオーラ(3歳未勝利)を目標に徐々にペースアップ。直線で馬体を合わせ、
ゴーサインを送ると一気に加速。懸命に食い下がる相手に首差先着。6F83.2-37.3-10.9秒。軽快なフットワークで駆け抜けた。
2週連続してケイコをつけた武豊は、満足そうにうなずいた。「動きは良かったし順調。これでちょうどいいんじゃないかな」と手応え十分。見守った池江郎師も「しっかりとスイッチが入っている。輸送もあるから、これでちょうどいい」と納得していた。
前走後は早い段階からここに照準を定めた。きさらぎ賞のプランもあったが、クラシックへ向けての経験を積ませるために参戦を決めた。武豊も「東京のレースは僕も楽しみにしている。ダービーと同じコースを走らせたいし、期待している馬だから」と熱い視線を送った。
池江郎師は今月いっぱいで定年。同師とのタッグで数多くのGIを手にした名手は「花を添えたい」と闘志満々だ。自身も騎乗停止が明けて、今週から復帰。「出遅れた分を取り戻さないとね」と気合が入る。さまざまな思いを背に、府中の舞台で重賞連覇を狙う。
提供:デイリースポーツ