13日の中山牝馬S(G3)に出走しそれぞれ7、12着に終った、スマイルトゥモロー(牝5、美浦・勢司和浩厩舎)とピースオブワールド(牝4、栗東・坂口正大厩舎)の両G1馬の引退が、生産牧場の千代田牧場から発表された。両馬とも生まれ故郷の静内・千代田牧場で繁殖入りする予定。種付け相手などについては未定。
スマイルトゥモローは父ホワイトマズル、母コクトビューティー(その父サウスアトランティック)という血統。02年のフラワーC(G3)で重賞初制覇を飾り、その勢いで桜花賞に臨んだが、スタートで出遅れ直線追い込むも6着。続くオークス(G1)では道中後方から豪快に差し切り見事優勝した。その後は勝ち星に恵まれず、中山牝馬S(7着)が最後のレースになった。通算14戦4勝。重賞は02年フラワーC(G3)、オークス(G1)の計2勝。
ピースオブワールドは父サンデーサイレンス、母ビバムール(その父Caerleon)という血統で、従兄に98年の年度代表馬で、ジャックルマロワ賞(仏G1)などG1・5勝(海外も含む)のタイキシャトル。デビューから無傷の4連勝で02年阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制し、その年の最優秀2歳牝馬に選出。03年の牝馬クラシック戦線を嘱望されたが、桜花賞のトライアルを前に右橈(トウ)側手根骨を骨折し、オークスで約半年振りに復帰するも13着、秋華賞は4着に終っていた。その後も勝ち星に恵まれず、昨日の中山牝馬S(12着)が最後のレースになった。通算10戦4勝。重賞は02年阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)、ファンタジーS(G3)の計2勝。