完敗だった。中団で進めた2番人気サダムパテックは、本来の伸びを見せることなく7着。「道中で少し力みがあった。こういう馬場というのも影響したけど、力んだ分かな。伸びなかったね」と岩田は肩を落とす。皐月賞は1番人気で2着に敗れ、リベンジを期した一戦。「力負け。確かに2角まで掛かったけど負け過ぎ」と西園師は素直に敗戦を受け入れていた。
ランフランコ・デットーリ(40)=英国=が騎乗した3番人気デボネアは見せ場なく12着に敗退。ドバイの首長モハメド殿下による、国外居住オーナー初の日本ダービー制覇は持ち越しとなった。世界的名手は「まだ成熟できていないところもあり、この緩い馬場がこたえていた」と敗因を語った。
28年ぶりに来日したモハメド殿下は「愛馬が出走した意義は大きい。わたしは競馬とは何かと知っている。勝つことを夢見るのが競馬。今年ダメなら、来年、そして、また次の年へと夢は続く。来年もぜひ戻ってきたい」と再挑戦を約束した。
提供:デイリースポーツ