豪州産サンデーサイレンス産駒として現在3戦2勝のヴリル(牡3、美浦・国枝栄厩舎)を輩出したことで知られるイースター・イヤリング(2歳)セールが、13日からオーストラリア・シドニーで開催され、サンデーサイレンス(02年8月死亡)の産駒3頭が高額で落札された。
母Lurestina(その父Sir Tristram)の牡馬は、ノーザンファーム代表の吉田勝己氏が45万豪ドル(約3600万円)で落札。母はスカイスポートクラシック(新G1・芝2000m)の勝ち馬。母Sonoray(その父Gone West)の牡馬は、榮義則氏が150万豪ドル(約1億2000万円)で落札した。祖母がジョンAモリスH(米G1・ダート10f)の勝ち馬で、近親にブロードアピール(根岸S)がいる血統。母Bright Finishの牡馬はオーストラリアのリーディング調教師フリードマン氏を代表とするシンジケートが150万豪ドル(約1億2000万円)で落札した。近親にAlydeed(カーターH-米G1)、種牡馬Clever Trickなどがいる血統。
日本人バイヤーは、吉田勝己氏がサンデー産駒以外にも、Anabaa産駒の牝馬、Desert Sun産駒の牡馬、フジキセキ産駒の牡馬など5頭をを落札している。フジキセキ産駒は兄に南アフリカの2歳G1・プレミアズチャンピオンS(芝1400m)を勝ったSuntagonalがいる血統。また、昨年ヴリルを落札したビッグレッドファーム代表・岡田繁幸氏は、Singspiel産駒の牡馬、Fusaichi Pegasus産駒の牡馬など計4頭を落札している。
また、日本からシャトル種牡馬として豪州でも種付けした馬の産駒も多くが上場され、前述のフジキセキ産駒は4頭、アグネスワールド産駒は5頭全てが落札されている。ちなみに、セールの最高落札価格は近親に名種牡馬Storm Catがいる、父デインヒル、母Prawn Cocktail(その父Artichoke)の牡馬で220万豪ドル(約1億7600万円)で落札された。