「第13回中山グランドジャンプ・J・GI」(障害・芝4260m)は2日、中山11Rに12頭で争われ、2番人気のマイネルネオスが、最後の直線で先に抜け出した5番人気のメルシーエイタイム(2着)を差し切り、1馬身1/4差をつけてJ・GI初制覇を果たした。勝ちタイムは4分51秒6。3着には8番人気のタカラボスが入った。なお、1番人気のオープンガーデンは4着に敗れている。
手綱を取った柴田大にとっても、デビュー16年目にして初のビッグタイトルとなった。お立ち台の上で、あふれる涙を止めることができなかった。「最後まで一生懸命に走ってくれる馬なので、信じて追いました」。逃げていたメジロラフィキが最終障害で落馬。4角で外に持ち出していたことで、アクシデントに巻き込まれずに済んだ。デビューした96年に、いきなり27勝を挙げたものの、ここ数年は騎乗馬に恵まれなかった。「騎手を辞めようと思ったこともあった。辞めなくて良かった」と言葉を詰まらせた。
管理する稲葉師は来年2月で定年。最優秀障害馬のタイトル獲得に意欲を見せ、昨年3着だった中山大障害(12月24日・中山)での雪辱を誓った。
提供:デイリースポーツ