勢い十分に初の重賞タイトルを獲りにいく。筋肉痛による一頓挫明けで2カ月半ぶりとなった前走の天の川Sを、
エオリアンハープは3馬身半差で圧勝した。後方2番手から直線で末脚を爆発させ、残り1Fで早くも先行グループをかわし去ったその瞬発力は、鞍上の木幡が「周りが止まっているみたいだった。もう少し仕掛けを我慢してもよかった」と目を丸くするほどの強烈さだった。
「近走はマイル戦を中心に使っていたので(二千で)折り合い面に不安があったんですが、道中はいい意味で気がないくらいの感じ。ゆったりと走れていましたね」と宗像師も収穫のある内容に大きくうなずく。昇級で相手関係が強化されるとはいえ、その前走から斤量は2キロ減。「ハンデの53キロはいいですね」と自慢の末脚の威力はさらに増す可能性がある。
3歳時から毎年遠征してきた新潟では、全てメンバー最速の上がり3Fを駆使して4戦3勝、2着1回。8月に限れば、3戦3勝と
パーフェクトだ。今回は牝馬の活躍が目立つ傾向の一戦(過去10年で3勝)でもあり、期待は大きく膨らむ。
「中1週でも体調面の変動はないし、直線の長い新潟の外回りは合いますからね。楽しみです」。暑さ知らず、新潟大好きの夏女が、いよいよ完熟期を迎えようとしている。
提供:デイリースポーツ