カレンチャン5連勝でスプリント女王に/スプリンターズS

2011年10月03日 12:09

スプリンターズSを制したカレンチャン(左から2頭目)=中山競馬場

「第45回スプリンターズS・GI」(芝1200m)は2日、中山11Rに15頭(ビービーガルダンは放馬で競走除外)で争われ、中団の外めを追走した3番人気のカレンチャンが力強く抜け出し1.3/4馬身差で快勝。破竹の5連勝でスプリント界の頂点に立った。勝ちタイムは1分7秒4。前半3F33秒0のハイラップを刻んだ9番人気のパドトロワが逃げ粘って2着。さらに鼻差の3着には7番人気のエーシンヴァーゴウが入った。なお、圧倒的な1番人気に支持されたシンガポールの英雄ロケットマンは、好位を追走したが勝負どころでの反応が悪く4着に終わった。

 世界の英雄も、日本のライバルも、勢いを止めることはできなかった。一丸となってつかんだ勝利。見事にエスコートした池添は「負けないで頂点をつかんでくれたのは大したもの。厩務員(岩本助手)や調整する翔伍(安田翔助手)のおかげ」と感謝した。また、自身が主戦を務め、5月に変位疝(疝痛の一種)で急死した半兄スプリングソングを思い、「天国で妹を応援してくれたのかな」と胸を熱くする場面も。だが、秋華賞ではホエールキャプチャ、菊花賞はオルフェーヴルで史上7頭目の3冠制覇が控えている。「秋はいい馬がそろうので結果を出さないと」と最後は気持ちを引き締めた。

 3頭で臨んだ安田師もその成長に目を丸くした。「いい形でレースに進めました。サマースプリントチャンピオンはトンビに油揚げをさらわれたが、GIをプレゼントしてくれた」と喜んだ。GI馬となり、阪神Cを使う予定は白紙となったが「牝馬だけに日本で競馬をさせたい」と海外挑戦には慎重な構えだ。来年の高松宮記念でのGI連覇を目指し、ニューヒロインはさらに進化を続ける。

提供:デイリースポーツ

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