全国交流レース第59回楠賞が6日、園田競馬場のダート1400メートルに3歳の精鋭12頭(地元7、大井2、川崎1、名古屋1、高知1)が出走して争われ、矢野貴之騎手が騎乗し、5番人気で川崎の
ホーリーグレイル(牝3歳、内田勝義厩舎、父
ナダル)が最内をついて
ケイズレーヴをかわし、重賞2勝目を飾った。
砂の深い最内を忍者のようにするする伸びた3歳牝馬
ホーリーグレイルが激戦を制した。4頭が先陣争いを繰り広げたこともあり、終始前が壁になる苦しい展開だったが、先に内に進路を取った
ケイズレーヴの動きに瞬時に呼応した矢野騎手の好判断もあって、首差かわしたところがゴールだった。「吉原さんの馬(
ケイズレーヴ)についていったことで、うまくためることができた。それが最後の伸びにつながった。勝負根性に頭が下がる思いです」と胸を張った。
管理する内田調教師は「到着した日(5日)にカイバをぺろりと食べたという報告を受けたし、すごく落ち着いていた。状態としては一番よかったからでは」と感激の面持ち。次走は東京シンデレラマイル(12月30日・大井)か兵庫ゴールドトロフィー(12月25日・園田)を視野に入れている。