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昨年2着ペルーサ“未完の大器”返上へ/天皇賞・秋

2011年10月26日 11:57

昨秋の2着馬ペルーサが悲願のGIタイトル獲得に意欲を見せる

 ペルーサが秋の盾に帰ってくる。3歳で挑戦した昨年はスタートダッシュがつかずに後方からのレース。だが、メンバー最速の上がり3F33秒6の末脚で2着まで追い上げた。

 藤沢和師も懐かしそうに振り返る。「3歳で斤量が有利(56キロ)だったこともあるけど、なかなかできない芸当。あれから馬は良くなっている。ゲートももう問題ないしね」。昨年暮れの有馬記念や今春の天皇賞ではスタートを五分に切って、好位での競馬も披露。不安なく、競馬に向かえるのは大きい。

 今春は日経賞、天皇賞の2戦のみで休養し、秋に全力投球するために夏場を休養に充てた。「出入りの激しい競馬だったせいもあったが、春の天皇賞では引っ掛かっていた。春は苦しいところもあったんだろう。いい夏休みができて、今は古馬のいい体になっている」と成長に目を細める。

 昨年は毎日王冠をステップに臨んだが、今年はここが秋のスタートだ。「秋は3戦(天皇賞、ジャパンC、有馬記念)にしたいから、今年はこのレースからになった。もともと使って良くなるタイプなので、意識的にビッシリやってきたよ」。その言葉通りに、中間はこれまでになく強いケイコを課した。横山典が騎乗した美浦坂路での1週前追い切りでは、4F48秒9-36秒2-12秒7の1番時計をマーク。僚馬サトノコクオー(7歳OP)を一気に0秒7も突き放してみせた。

 指揮官は「どれだけ(攻め馬を)やっても、1回の競馬にはかなわない。でも、いい動きだったし、4歳秋になったんだからね」と実りの秋への手応えを口にする。“未冠の大器”を返上する季節がやってきた。

提供:デイリースポーツ

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