オークス、ダイワエルシエーロ快勝

2004年05月23日 15:47

 23日、東京競馬場で行われたオークス(G1・芝2400m)は、逃げ宣言のウイングレットがハナに立つ展開。スローで流れる展開の中、3角手前から道中は2番手を追走していた、福永祐一騎手騎乗の6番人気ダイワエルシエーロ(牝3、栗東・松田国英厩舎)が先頭に立つ。1000m通過が1分02秒0というスローの展開に持ち込み、最後の直線は坂下から早めにスパートすると、中団待機策から外を突いて追い込んだ4番人気スイープトウショウを3/4馬身凌ぎ優勝した。勝ちタイムは2分27秒2(稍重)。3着はスタートで遅れながら、直線大外から伸びた7番人気ヤマニンアラバスタが入り、馬連10,080円、馬単30,430円、3連複63,460円の高配当になった。単勝配当は2,140円。

 47年ぶり史上2頭目の無敗での牝馬クラシック2冠制覇がかかった、圧倒的1番人気ダンスインザムードは、中団前目の位置取りから早めに抜け出そうとしたが、直線は終始、左右にヨレてしまい伸び切れず4着に終わった。2番人気ヤマニンシュクルは5着。

 勝ったダイワエルシエーロは父サンデーサイレンス、母は97年ファンタジーS(G3)を制し、98年桜花賞(G1)2着馬ロンドンブリッジ(その父ドクターデヴィアス)という血統。近親には、01年名古屋優駿(交流G3)を制したナリタオンザターフ(父アフリート)がいる。生産者の下河辺牧場は昨年のスティルインラブに続く2連覇。サンデーサイレンス産駒は95年ダンスパートナー、03年スティルインラブに続く3勝目。母ロンドンブリッジは98年のオークスでは娘と同じように逃げていたが、エリモエクセルの10着に敗れていた。

 昨年末の新馬戦(芝1600m)を逃げ切りで勝利すると、次走の紅梅S(OP)では、キャリア1戦ながらスイープトウショウの2着に好走。続くクイーンC(G3)では、これまでの先行策から一変した後方からの差し切りで初重賞制覇を飾る。前走桜花賞(G1)は、大外18番枠からの発走となり、好位追走までに脚を使い、直線では末脚をなくし7着に終わっていた。通算5戦3勝。

 鞍上の福永祐一騎手は、99年桜花賞(プリモディーネ)、朝日杯3歳S(エイシンプレストン)、02年阪神JF(ピースオブワールド)、朝日杯FS(エイシンチャンプ)、今年の高松宮記念(サニングデール)に続き、JRA・G1は通算6勝目(海外G1は01年香港マイル、02、03年クイーンエリザベス2世Cの3勝)。重賞は通算33勝目。管理する松田国英調教師は、01年NHKマイルC・ジャパンCダートの(クロフネ)、02年日本ダービー(タニノギムレット)、今年のNHKマイルC(キングカメハメハ)に続き5勝目。重賞は通算30勝目。ともに、オークスは初勝利。

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