2番人気の白毛馬マシュマロ(牝、父クロフネ、栗東・吉田)が、好位追走から4角で先頭に並びかけると、真っ白な馬体をはずませるように力強く抜け出して後続を完封。初陣をまさしく白星で飾った。勝ちタイムは1分26秒4。2馬身半差の2着は1番人気のワンダーアシャード。逃げた5番人気のスズノハヤブサがさらに3馬身半差の3着に粘った。
「すごく温かい拍手でした。4コーナーもすごかったし、直線の盛り上がりも、すごく気持ちのいいものでした」と川田も頬を緩ませる。手綱を取った経験のある、同じく白毛の全兄ホワイトベッセルをイメージしての騎乗だったが、柔らかな名前とは違って、スキを与えない強さ。「前半は押っつけ気味でしたが、すごくいい勝ち方でした。お兄ちゃんに似た感じですね」と白い歯がこぼれる。
「名前をつけるのに苦労をしました」と、オーナーの金子真人氏も満面の笑み。次戦は未定だが、川田は「出世してもらえたら」と期待感を口にする。白毛の母シラユキヒメが送り出す白いドラマ。交流重賞3勝を挙げた全姉ユキチャンに続く、アイドルストーリーの最新作が淀で始まった。
提供:デイリースポーツ