マイルGI完全制覇へ、美浦Wで豪快な動きを見せたリアルインパクト
しびれるような手応えで駆け抜けた。美浦Wで行われた
リアルインパクトの最終追い切りは、
サトノプライマシー(2歳新馬)、
リアルアヴェニュー(4歳500万下)を4馬身追いかける形でスタート。引っ張り切れない手応えで差を詰めて迎えた最後の直線が、この日の
ハイライトとなった。
2頭の内に潜り込んで馬体を併せたが、推進力の差は歴然だ。一杯に追われて食らいつく2歳馬に胸を貸す形で並入(
リアルアヴェニューは一杯に追われたが3馬身遅れ)。全体時計は5F66秒1-37秒8-12秒8となったが、追えば突き抜けていたであろう脚勢。余裕残しながらも、その伸びは“うなっていた”。
4Fからの時計になることも多い堀厩舎の最終追いだが、この日は5Fからの時計に。「先週も(一杯に追って)速い時計を出したが、きょうも5Fから追った。馬体もシャープな形で使いたいので、ある程度の負荷をかけている」。そう説明した橋本助手の狙い通り、馬体は前走時より確実に引き締まり、動きにも鋭さが増している。
前走の毎日王冠は、僚馬
ダークシャドウにゴール寸前で差されて2着。敗れはしたが「いい競馬をしてくれたと思う。レース内容からも、この馬の型がはっきりした」と“本番”への手応えを十分に得る秋始動戦となった。「春は速い時計を出した後はチャカついたりしていたが、今はドッシリと構えている。2度目の関西遠征、週末の雨予報と不安材料もあるけど、とにかく順調にきた。いい状態で連れて行ける感触がある」と橋本助手はうなずいた。3歳にして早くもマイル王の地位を強固にするべく、自信を胸に西下する。
提供:デイリースポーツ