ヴィクトワールピサ、休み明けの不安払拭/ジャパンC

2011年11月24日 12:00

ヴィクトワールピサ(左)はデムーロを背に栗東CWで3頭併せ

 世界最強の座は譲らない。ヴィクトワールピサがM・デムーロを背に栗東CWで豪快リハ。鋭い反応で長期ブランク明けの不安を振り払った。

 2馬身ずつの間隔をとり、僚馬2頭を追い掛けてスタート。直線は最内へと潜り込み、真ん中のレッドエクスプレス(2歳500万下)に1馬身、外のラブソネット(4歳500万下)に半馬身の先着を果たした。6F82秒5-38秒8-12秒3の時計が万全の仕上がりを伝える。「昨年よりもズブさを見せたけど、いい反応は返ってきたよ。調教では100%を出さない馬だから前走とは比較できないが、体調はいいと感じた」。ドバイ以来となるコンタクトに主戦は納得の表情を浮かべた。

 決して順調にきたわけではない。今春にドバイWCを勝ったあとは相次ぐアクシデントに見舞われた。右後肢のハ行のため香港のクイーンエリザベスII世Cを、左後肢のハ行のためフォワ賞、凱旋門賞を断念することになった。ただ、世界にその名を広め、震災で沈んだ日本に明るい希望と勇気を与えたスターホースを主戦は信頼している。「日本が大変な状況のときに勝てたのはうれしいこと。素晴らしい馬だからね。レースがうまいし、勝ちたいという気持ちがあるのがいい。闘争心がある。8か月ぶり?そんなことを気にする馬じゃない」。イタリアの名手は「ノープロブレム」を強調する。

 ドバイWCの優勝馬と凱旋門賞馬の対決は世界中の注目を浴びる一戦だ。「デインドリームはイタリアでも走っていたし、よく知っている。でも、こっちだって世界一だからね。そんな馬と一緒に走れるのがうれしいし、楽しみ」と笑顔を振りまいた。246日ぶりでも心配無用。頂点獲りでその実力を世界に発信する。

提供:デイリースポーツ

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