31日、鹿児島県のJBBA九州種馬場において、日本で最初の1歳セールとなる九州1歳市場が開催された。
1歳馬26頭(牡15頭、牝11頭)が上場され、11頭(牡7頭、牝4頭)が売却された。昨年(18頭上場、8頭売却)から、売却総額は1534万500円(前年度比77.3%増)、平均価格は31万3090円(前年度比28.9%増)と前年度を大幅に上回ったが、上場頭数が増えた分売却率は42.3%(前年度比2.1%減)と微減した。
最高落札価格は父が97年の英2000ギニー(英G1)を勝った新種牡馬アントレプレナー、母が96年の桜花賞(G1)でファイトガリバーの3着したノースサンデーという血統の牡で、JRA日本中央競馬会が367万5000円で落札。他には、父が97年北九州記念(G3)を制したダンディコマンド、母がスイフトクインの牝を、157万5000円で山下牧場が落札。
99年産経大阪杯(G2)など重賞4勝で、現在JBBA九州種馬場に繋養されているサイレントハンター産駒は11頭上場され、母シュペリオリティの牡を136万5000円で柏木務氏、母ヤマサンヒノデの牡を105万円で徳重推幸氏、母エンプレスサッチーの牡を735万円で徳重実幸氏、母バレンタインハートの牝を85万500円で熊本県馬主会がそれぞれ落札している。
その他、サッカーボーイ(マイルCS-G1)の半弟でサンデーサイレンスを父に持つ種牡馬ビークァイエットの牝(母トウカイルージュ)が105万円で、91年エリザベス女王杯(G1)勝ち馬リンデンリリーの仔でサンデーサイレンスを父に持つ種牡馬リンデンパッションの牡(母マジックストーリー)が63万円など、落札された11頭中下位7頭がサンデーサイレンスを父系祖父に持つ結果となった。
7月にはJBBA北海道市場で行われる「セレクションセール1歳」で、サンデーサイレンスやエルコンドルパサーのラストクロップ牡馬などが上場される予定。