先週のトランセンドがJCダートを連覇し、2011年の重賞11勝目を挙げた安田隆行厩舎。また先週で初めての年間40勝も達成した。
昨年までの開業16年間での重賞勝利数が「8」だったので、今年の活躍は目覚ましいなんて言葉では片づけることができない快進撃だ。
しかしまだまだ厩舎の勢いは止まらない。今週末の重賞、阪神JFにはアンチュラス、カペラSにはレディルージュ、そして香港スプリントにはカレンチャンが出走を予定している。
アンチュラスに関しては「前走はもうひとつ後ろのポジションで競馬して欲しかったんですよね。そうすれば爆発的な末脚が使えたと思うんです。今回はそのあたりをイメージしてレースして欲しいですね」と安田隆行調教師。
レディルージュは「正直、メンバーは強いと思いますし、半信半疑なところはあります。ただスタート地点が芝だというのはこの馬には大きなアドバンテージになりますし、直線の坂もプラス材料。騎乗者は『夏場よりも全然調子がいい』と話していますし、この馬としては最大限のパフォーマンスが出せそうです」ということなので、こちらも楽しみ。
平場では「動ける状態になっています」というアンビータブル、「休養明けですが、いい状態」というカレンジェニオなど、今週も安田隆行厩舎から目が離せない。[取材:井内利彰]